毎日新聞 2013年05月02日 23時42分
津市と三重県伊賀市にまたがる青山高原にある風力発電施設「ウインドパーク笠取」(19基)で4月、風車1基の羽根と発電機が落下した事故で、運営する中部電力の子会社「シーテック」(名古屋市)は2日、強風時に羽根の角度を制御する部品の摩耗が原因とする中間報告書を、中部近畿産業保安監督部に提出した。 同社は「部品の材質は強度が不十分で不適切だった」としており、停止中の他の18基を早急に点検、部品を交換する。 経済産業省は同日、全国の風力発電事業者に対し、同様の部品を使用している場合は交換するよう通知した。 同社によると、風車には、羽根が強風を受け流す角度に自動調節される装置があり、いったんは正常に作動した。だがその後、調節できなくなって風を受ける角度になり、最大瞬間風速42メートルの強風で回転数が通常の約3倍に急上昇。羽根がしなって支柱に接触し、羽根と柱の結合部のボルトが破断した。 部品を回収して調べたところ、角度を調整する装置に使われているアルミ合金製の歯車状部品が擦り減り、角度を保つ機能が通常の5分の1〜10分の1に低下していたことが判明したという。【和田憲二、谷口拓未】 スポンサーサイト
|
|
| ホーム |
|